対話型電子白板の活用におけるインターネットの利用

対話型電子白板の活用におけるインターネットの利用は,インターネット上のデータを取り込む形での利用方法と,白板に書いた内容をインターネット上で閲覧可能とするインターネットへの配信としての両方向の利用方法がある。データの取り込みとしては,インターネットから写真資料を電子白板に取り入れ,授業中にペンで説明文などを追加しながら授業を進める使用がある。インターネットへの配信としての利用は,授業で白板上に書いた内容をHTML形式で保存しサーバ上に置き閲覧可能とすることで,授業の復習や授業に参加できなかった生徒,他の先生方,保護者の方などが自宅やコンピュータ教室等で閲覧することを可能にする。また,生徒が白板上にペンで記入した内容や発表した内容についても同様に閲覧可能とすることができるため生徒に発表内容などの配信にも応用可能である。HTMLへの保存は,白板上でHTML保存ボタンを押すだけで簡単に行うことができるためLAN環境と学内サーバがあれば,ダイレクトに白板からHTMLファイルとして保存するだけで,閲覧可能なホームページとして電子白板での内容が保存できる。今回は,電子白板をLAN環境のない教室で使用したため,パソコンから一度記憶媒体に保存してからサーバ上に持って来て閲覧可能とした。 1にインターネット上での閲覧の構成図を示す。場合によっては,パスワードを設定して学外からのアクセス制限や特定の人に対してのみアクセス許可などの必要性も考えられるが,それらは,通常のホームページ閲覧と同様にサーバ側の設定で可能である。一度ファイルとして保存してからの閲覧であるため,ネットワークへの負荷も通常のホームページ閲覧と同様の負荷で運用可能である。HTMLファイル保存機能は,理科実験ソフトウェアと白紙コンテンツ,そろばんソフトウェアで使用可能である。

1. インターネット上での閲覧の構成図